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YK-RestaurantTip

イエローナイフ飲食店でのチップについて

通常の観光地と同様、各飲食店での悩みの種でもあります。
北米のアテンダント(給仕・ウェイトレス)の給料は通常、「チップが貰えること」を前提に設定されているので、チップが貰えないのは死活問題です。忘れずに置いてください。

ガイドブックなどで誤解を招く表現を未だにしている事がそもそもいけないのですが、これは海外旅行が珍しかった頃の案内の名残り。「海外のレストランで舐められないためのコツ」として、どちらかと言うと「チップの置き方の一知識」として書かれていたものです。

実際には、レストランのチップというのは「置いていくべきもの」。

本によっては、「サービスが悪ければ払わなくても良い」と書いてありますが、これは「店の人と喧嘩になるほど給仕やトラブル対応が悪かった」場合でのはなし。
ちょっとしたメニュー間違いやサービスの不備で、チップ無しにするカナダ人はいません(そういう人がいたら、その人が「変わった人」)し、もっと給仕が悪くても「チップを削る」程度が普通です。

イエローナイフでも近年、レストランチップの習慣のない(日本を含む)アジアの旅行者が増えてきました。
そのために、良いサービスをしたのに給仕がチップを貰えないというトラブルが出るため、レストラン(と言うより給仕者)によっては防衛措置として請求書の欄に予め、チップの値段を記入しているケースがあります。

支払い前には請求書を読んで、チップが既に計算されているのか読んでください。加算されているかが分からなければ給仕者に聞いて、教えてもらってください。チップの未払いと、二重払いの両方を防ぐためです。面倒ではありますが。

レストランチップの計算方法

それではレストランチップの一般的な計算方法をご案内します。
レストランチップの相場は、

  • とっても良かった or 色々と面倒なことを頼んだ:20~30%
  • 普通・特に何もなし:15%
  • 不味かった or いろいろトラブルが起こった:10%
    (例:アレルギー対策でアレルゲンをいくつも抜いてもらった)
  • 店と喧嘩するほどのトラブルが起きた:チップなし
  • 「もう誰が来るかバカヤロー」と店に喧嘩を売る:1㌣
    と言う感じです。

見ての通り、面倒なことを頼んだときは、その分の手間賃を上乗せする必要があります。
この習慣は本来、日本でもあるのに(「支払いに色を付ける」事がありますよね?)、ガイドブックには何故か書いていないことが多いです。

金額計算ですが、2012現在のこの準州の売上税率は5%。
請求書に書いてあるこの売上税額を3倍してください。
そして色をつけて、「○○ドル」と、切のいい金額で合計額を置きます(25㌣単位でも良いですが)。
例にすると、

  • 食事代:$45.23+GST$2.26=$47.49
    この場合のチップは($2.26×3=)$6.78なので、
    $47.49+$6.78=$54.27→$55.00(または$54.50)が支払い金額。
    と、こんな感じになります。

また、カード決済機で直接清算する場合には、請求金額をOKした後に、「チップは?」と機械が聞いてくる場合があります。請求書にチップが計算されていても機械は聞いてきますが、これは機械の仕様なので、気を悪くしないでください。

ちなみにカナダ人が給仕の悪いお店に当たってしまった場合、その場はチップを10%置いて帰り、次回店に来たときは、別の給仕をリクエストする場合もあります。そしてその給仕が当たりだと、その店の常連になったりします。給仕は常連さんの名前だけでなく、季節や天候や気分によるメニュー嗜好まで覚えます。
もっと(相性の)悪い給仕に当たってしまった場合は、二度と行きません。
給仕ではなく店自体が本当に悪い店だった場合は・・・お店が潰れます。

それから、ファーストフードではチップは必要ありませんが、宅配ピザや中華などには、ドライバーへのチップが必要になります(10%ぐらい)。

2012年1月

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