カナダ北極圏・オーロラ旅行の専門ガイドサイト。オーロラの聖地・イエローナイフの住人が本物の現地情報を発信中。

Aurora-Toru

オーロラを撮影しよう -カナダ イエローナイフ オーロラ情報局-

自分の目で見ただけでなく、その姿をカメラにも収めたい・・・。
オーロラを見た人は誰もがそう思うでしょう。

でも、旅行に行く前に何を準備したらいいのか、意外に調べても分からないものです。
そんなあなたに答えるべく、撮影のための準備と手順を一覧にしました。

撮影前の疑問あれこれでは、撮影現場である質問をQ&A方式にして回答しています。

実際の撮影方法は、ちゃんとした写真の撮影可能なデジタル一眼レフカメラでの撮影方法を基本にして説明します。コンパクトカメラやビデオカメラは、そこを基本に補足部分を書き足しています。

撮影する際に:
これは特に、ツアーに参加している方へのお願いですが・・・、
待ちに待ったオーロラを撮影しているのは、自分だけではありません。
撮影の際には、マナーを守り、周りの人と譲り合って撮影してください。
特に、明るすぎる懐中電灯の使用や、カメラのフラッシュ使用は、ほかの撮影中カメラに影響を及ぼしますから、特に気を使ってください。
オーロラが出ていなくても、星を撮っている方が時々いるので、オーロラの出ていないときでも、フラッシュを使って写真を撮る場合は、一言まわりに声をかけてからにしてください。

実際に撮影した方へのお願い:
デジタルカメラの性能は、毎年ビックリするペースで強化されていっています。
もしこのページで書かれていることで、「この方法では難しいかも」と書かれていることでも、実際に試したら撮影に成功するというケースもこれから出てくると思います。

もしそうしたケースを見つけた方や、防寒対策での工夫を見つけた方がいましたら、ぜひお問い合わせよりご連絡ください。
有効だと思われる手段などは、このページにて紹介していきたいのです。
ただ、成功した方法は、全ての同等クラスのカメラに有効とは限らないので、ご連絡の際には、使用した機材名なども、明記してください。
よろしくお願いします。

補足:
ここで紹介している撮影方法は、「撮影にのみ有効な方法」で、防犯や保安の懸念はは一切考慮されていません。
実際に撮影する場合には周辺の状況に合わせ、ご自身で対応してください。
当サイトでは、いかなるトラブルも一切対応しかねます。

撮影前の疑問あれこれ

しまが現役ガイド時代に、旅行者からよく聞かれた質問・疑問をまとめました。

  • やはり、一眼レフカメラでないとだめ?
      • A、はい。ちゃんと撮影したい方は、一眼レフカメラでと撮影結果に満足できないと思います。
        また、「カメラの撮影自体が初心者」という方には、ご自身でのオーロラ撮影自体をを勧めていません。
  • なぜカメラ初心者には撮影を勧めていないの?
      • A、一番の理由は、「撮影に没頭すると、見たはずのオーロラが記憶に残らない」からです。
        初心者ほど、撮影するときには焦るものです。そうすると、オーロラを見逃すことになりますし、カメラ操作に集中しすぎて、オーロラを見てもどんなオーロラだったか覚えていないことが本当に良くあります。どうしても写真が欲しいなら、写真撮影プランのある旅行会社のツアーに入った方が賢明です。
        まず、ご自分の目でオーロラを十分に見てください。撮影に挑戦するのはそれからです。
  • 良い写真を撮る為のコツは?
      • A、オーロラを見に来た「経験年数」と、
        それと、オーロラ写真の「撮影回数」
        つまり、「場数を踏む」のが良い写真を撮る最速の方法です。
  • コンパクトカメラでも撮影できる?
      • A、ここ3年で発売されているデジタルコンパクトカメラだと、オーロラを写せるカメラが多くなりました。なので、カメラ撮影自体が初心者の方は、こうした普通のカメラでも良いと思います。
        設定は、下記の「レンズ」「解像度」「ピント」「露出時間」の項目と、デジタル一眼の撮影方法を参考にしてください。
        ただし、「そこそこ写せる」のであって、写真の綺麗さでは一眼レフカメラにはかないません。割り切って撮影してください。
  • カメラのフラッシュって使っちゃだめなの?
      • A、はい。理由は「フラッシュを使ってもオーロラは写らない」からです。
        オーロラは、数百キロも離れたところにありますから、カメラのフラッシュは届きません。それに、オーロラは「光」ですから、光にカメラのフラッシュ(=光)を当てても綺麗に写せるはずがありません。
        そして、使ってしまうと周辺で撮影さえている撮影者から怒鳴られます。

        間違ってフラッシュを焚いても怒られますから、心配な人はテントの中で、カメラのフラッシュの切り方をちゃんと覚えてから外で使ってください。カメラによっては、「電源を入れなおすたびに、設定が"フラッシュ使用"に戻ってしまう」カメラもあります。
        その場合は・・・、そのカメラは外で使わないほうがいいと思います。
  • 携帯電話のカメラで写りますか?
      • A、はい。オーロラが明るければ、携帯のカメラで写るケースもあると思います。
        撮れた方は、ぜひ画像をオーロラ速報mixi版にてアップしてください。
        ただ、携帯の液晶画面はかなり明るいので、回りに迷惑をかけないように試し撮りしてください。
  • 普通の一眼レフと、デジタル一眼レフ、どっちがいいの?
      • A、デジタル一眼カメラです。
        技術的な説明は省きますが、普通のカメラと比べて、デジタル一眼レフは半分の時間で同じ明るさのオーロラを撮れます。つまり、昔は撮れなかった動きの早いオーロラでも、綺麗に撮れるようになりました。
        躍動感のあるオーロラが発表されるようになったのは、デジタル技術のおかげです。
  • どんなレンズを使えばいいの?
      • A、明るいレンズ(F値の低い)の、なるべく広角のレンズを使ってください。
        最低でも、28mm/F3.5のレンズでないと、納得のいく写真は撮りづらいと思います。
        魚眼・対角魚眼を使うか、14mmぐらいで止めておくは、撮影者の撮影スタイルで変わると思います。
  • 解像度は、どの数値がいいの?
      • A、ISO800以上を推奨します。ISO1600、3200、6400と、解像度を上げるほど短い時間で撮影できますが、それだけ画像が荒くなりますし、ノイズも入ります。
        撮った画像をパソコンに落として何度も確かめてみて、そのカメラで耐えられる最高の解像度を見つけてください。
  • (※超重要) ピントはどこに合わせるの?
      • A、特殊な撮影をしない限り、無限大です。
        ここを失敗すると、全ての写真がまともに写りません。
        オートフォーカス機能(スイッチ)をオフにして、レンズを回して焦点を「∞」の位置に合わせ、テープで止めておきます(全部回し切ったらピンボケします)。
        つまり、オーロラ撮影のためのレンズは、スナップの撮影には使えません(テープの張り直しはとっても面倒)。
        暗い場所でこの作業は無理なので、建物での準備時にしておくことを、お勧めします。
  • シャッター(露出時間)は何秒開けとけば撮れるの?
      • A、レンズの明るさと、解像度と、オーロラの明るさと動きの早さによって変わります。
        長く開ければ開けるほど、暗いオーロラを明るく撮れますが、たくさん動くオーロラだと、ぼやけてしか写りません。短すぎれば、オーロラが綺麗に写らないこともあります。

        つまり露出時間は、自分のカメラの性能を知った上で、オーロラの明るさを判断できないとはっきり決められないのです。
        デジタルコンパクトカメラで撮影する方には、とりあえず写せる秒数、「15~30秒くらいで」と案内しています。

        私が撮影する場合ですが、F2.8/ISO800の設定のデジタル一眼で、オーロラ爆発が2~8秒。それ以外は10~90秒で撮影してました。ISO1600で、60秒かけて、赤いオーロラを撮ったこともあります。
  • ホワイトバランスの設定は?
      • A、オーロラに対してホワイトバランスをいじる必要はなく、AWB(オートホワイトバランス)で撮影出来ます。
        ただし、人工光が多い場所で撮影している場合、オーロラの写り具合が変わってしまうことがあります。その場合は、「太陽光」や「アーク灯」などに設定して、写りの良いものを使ってください。

写真撮影方法

ここでは、厳冬期に本格的な写真撮影をする事を前提に、デジタル一眼レフカメラで撮影する方法を基本に、撮影方法を案内します。

デジタル一眼レフカメラで撮影する

必要装備

忘れ物があっては満足な撮影は出来ません。
まずは出発前に用意すべき備品リストです。夏季でもそれなりの防寒対策は必要です。

必ず必要になるもの

  • 撮影者本人の防寒対策
  • 一眼レフカメラ
  • 広角レンズ
  • 三脚
  • 暗所用懐中電灯
  • 予備の記憶媒体(1枚)
  • 予備のバッテリー(2個)
  • カメラの防寒対策用具
  • カメラの結露対策用具
  • 薄手の手袋

あった方が良いもの

  • レリーズまたはデジタルメトロノーム
  • 水平器
  • 虫除けスプレー&虫刺され薬(夏季)

そのほか

  • バッテリー充電器
  • ノートPC (記録媒体)
    など
  • 撮影者本人の防寒対策
    これが最重要!!カメラよりも大事です。
    寒さに気をとられると、集中力が欠け、撮影に必ず影響します。
    それに、体が硬くなると、怪我の元ですし、機械を壊す原因になります。
    撮影する人は、十分な防寒対策をしてきてください。

    撮影をする方は先に、コラム「北極圏で最適な防寒服とは?」 および「しまの防寒服やせ我慢体験」を必ずお読みください。ここを疎かにすると大変なことになります。
  • デジタル一眼レフカメラ
    どのメーカーでも構いません。でも、上位機種のほうが撮影の成果は良くなります。
    レンズももちろん重要ですので、予算と相談しながら揃えてください。
  • 広角レンズ
    F値2.8、広角28mm以上を推奨しています。
    F値が低いと性能の良いカメラでもどうにもなりません。
    カメラとコンビで性能が決まりますから、予算内で相性の良いものを使用してください。
  • 三脚
    足場が悪い場合があるので、持ちやすくて丈夫なものを。
    ハンドル付き雲台と自由雲台では、自由雲台のほうが便利です。
  • 暗所用懐中電灯
    現地での作業用に。撮影用の特別なものは要りません。ちょっと工夫すれば良いです。
    例えば、
    • マグライトに青や赤のセロハンを張って光度を落としたもの
    • 光の弱いペンライトのライト先端を握り、光の範囲を限定して使用
    • 携帯電話の液晶を、光度を暗くして使用

などです。防寒服から取り出しやすいもの、手袋越しにON/OFFが簡単に出来るものが良いです。

  • 予備の記憶媒体
    撮影に慣れてくると、とにかくメモリを使ってしまいます。
    その場で消している暇などありませんので、予備を必ず用意してください。
  • 予備のバッテリー
    カメラの防寒をしていても、寒さにより、バッテリーの電力不足がよく起こります。
    最低2個の予備バッテリーを用意し、防寒服のうちポケットで温めておいてください。
    冷え切ったバッテリーも、懐で温めておけば、また使えるようになります。
  • カメラの防寒対策用具(夏季でも9月以降はそれなりに必要です)
    使い捨てカイロや線香懐炉をカメラに括り付けて、その上を厚手の布で覆うと熱が逃げにくくなり、それなりの時間の撮影に耐えます。
    また、カメラを暖めておくと、撮影中のレンズの結露対策にもなります。

    私が撮影するときは、固形灰懐炉をハンカチや靴下でカメラのバッテリーに近い部分に括り付けて、フリースの帽子(に穴を開けてレンズ部分を通す)をカメラに被せて使用していました。
    懐炉からは多少の煤は出るかもしれないですが、これ以上の方法が見つからなかったので、カメラへの影響は目をつぶっていました。それほどの影響はないと思います。
  • カメラの結露対策用具(夏季もある程度必要)
    具体的には、ジップロックやスーパーのビニール袋を使えば大丈夫です。
    外に出したカメラを屋内へ持ち込むと、急速に露が付き、外に出したとたんに全て凍ってしまいます。レンズだけでなく、画像読み取り部も、内部の電子基盤も全てです。
    これを防ぐためには、以下の対策が必要です。
    • 撮影中も防寒対策をして、カメラの温度低下を防ぐ
    • カメラを室内に持ち込むときは、ビニール袋などを二重三重に被せて口を縛り、カメラの急激な温度変化を防ぐ
    • 撮影者が休憩中も、(他の人が誤って三脚を倒さないところを見つけて)カメラは外に出したままにしておく
    • 一度外に出したカメラは、電池交換などを全て屋外でする。
    • ビニールで縛ったカメラはそのままホテルに帰ってからも開かず、朝までゆっくり時間をかけて室温に戻す

  どこまでやるかは、撮影者自身の判断ですが、機材の重要度によって対策してください。

  • 薄手の手袋
    マイナス30℃で素手でカメラを触るのは、大変危険。凍傷を誘発します。
    自分の手にフィットした、薄手の手袋の用意をお勧めしています。
    普段は、薄い手袋の上に厚手のミットをして防寒し、カメラをいじるときだけミットをはずします。この手間だけで、凍傷をかなり防げます。

    ちなみにしまは、100円均一などで売っている、伸び縮みする手袋を使っていました。
    今は・・・、素手でカメラをいじり、皮手袋をはめたままシャッターを切っても凍傷にならなくなりました。体が皆さんより「寒順度化」してるみたいです。
    皆さんは真似しないでください。
  • レリーズまたはデジタルメトロノーム
    デジタル一眼レフには通常、シャッタースピード設定が付いていますが、もっと柔軟に露出時間を決めるには、レリーズを使ったほうが便利です。
    例えば、
    • 30秒露出撮影をしていたら、急に空が明るくなってきたり、オーロラの動きが激しくなって、もっと短い時間で撮るべき明るさになった
    • 露出撮影中、レンズを向けていないほうの空に大きなオーロラが現われて、すぐにカメラの向きを変えなくては行けなくなった

      というケースに対応します。
      また、その場合には、何秒露出しているのか正確に知っておく必要がありますから、メトロノームを鳴らしておくと、便利です。首にかけられる位の、軽いものがいいでしょう。
  • 水平器
    ファインダーに写る景色で水平を計ると、結構失敗します(液晶でチェックしようとしても、何にも見えない)。
    絶対に必要ではないですが、あると重宝します。
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  • 虫除けスプレー&虫刺され薬(夏季)
    8月中旬までは、夜でも蚊は飛んでいます。撮影の集中力を落とさないために。
  • バッテリー充電器
    撮影にはもって行かなくても大丈夫ですが、ホテルで再充電するために。
  • ノートPC (記録媒体)
    カメラの予備メモリを幾つも用意すれば、それでも構いません。街で買うことも可能です。
    撮影後にメモリのデータを空にするなら、何かしらの記憶媒体が必要です。
    ノートPCだと、その日に撮ったオーロラを確認して、翌日の撮影の参考にすることが出来ます。



撮影前にすること(建物内・待機車内で)

オーロラはいつ出てくるのかはまったく分かりません。
だからと言って、初めて-30℃を体験する人が、プロの撮影者のようにずっと外で待機するのも無理があります。下手をすれば、低体温症の危険がありますから。

と言うことで、鑑賞施設や撮影ポイントに到着したときには待機場所で、「いつでもすぐに出られる準備」をしておきます。撮影者それぞれに合ったちょっとした工夫が、オーロラが出てから撮影開始するまでの所要時間を減らします。
主に必要なのは、

  • レンズのピント合わせ(無限大)
  • 液晶画面を「最も暗い」の設定に
  • カメラの防寒対策
  • すぐに出られる準備
  • 外から帰ってきたときの結露対策

    の五点。「必要装備」の項目も読みながら、自分に出来る準備をしてください。
  • レンズのピント合わせ(無限大)
    オートフォーカス機能(スイッチ)をオフにして、レンズを回して焦点を「∞」の位置に合わせ、テープで止めておきます(全部回し切ったらピンボケします)。
    暗い場所でこの作業は出来ないので、建物内でやっておきます。
  • 液晶画面を「最も暗い」の設定に
    携帯電話の液晶以上に、カメラの液晶は明るいです。
    明るすぎて撮影時の邪魔になるので、一番暗い設定にしておきます。
  • カメラの防寒対策
    必要装備の「カメラの防寒対策」にある、カメラの寒さ保護を、時間のある時にしておきます。
    例えば、
    • 「張るカイロ」をカメラに付けておく
    • 固形灰懐炉に火をつけて、ストッキングなどに入れ、すぐにカメラに取り付けられるように準備しておく
    • そして、上記の付け方が初めてなら、付け方を練習しておく
    • カメラの防寒フードを仮被せしておく

      などです。付け方を何回か練習しておくだけでも、外に出るまでにかかる時間はかなり短縮されます。
  • すぐに外に出られる準備
    上記と少し重なりますが、カメラの防寒対策以外に出来る準備をしておきます。
    例を挙げると、以下のようなことです。
    • 三脚の用意
      足を伸ばして雲台も起こして、すぐにカメラを取り付けられるようにしておく。
    • 重ね着の工夫
      外と室内では40℃以上の気温差があります。
      ですから、現地の人たちはとても分厚い上着を着て外を歩き、建物に入ると上着だけ脱ぎます。中は、意外に薄着をしているので、+20℃以上の家に入ってもこれだけで対応できます。
      湿気のない極寒地で暮らすための知恵です。

      重ね着しすぎると、室内に入って上着を脱いだだけでは暑すぎて、セーターやその下のシャツまで脱がないと室内に居られないことが良くあります。地元で使っている、厚みのある防寒上着を使ったほうが、すぐに外に出られます。
  • 外から帰ってきたときの結露対策
    撮影者と同様、カメラも急激な気温差にはついていけません。
    カメラは一定の気温の元においておくために、外に置きっぱなしのほうが良いのですが、どうしても室内に持ち込まないといけない場合、ビニール袋にしっかり包むなどして、結露しないように十分に注意する必要があります。

    もし結露してしまった場合、レンズの解凍だけでも20分以上掛かりますし、下手をすると、レンズの内部に「露あと」を作ってしまう場合があります。


オーロラが出てきたら

いよいよオーロラが出てきたら、撮影開始です。
オーロラを初めて撮影する方は、カメラの扱いに慣れている方でも焦りまくると思います。
でも、とにかく落ち着いて。深呼吸して撮影に望み、悔いのない撮影をしてください。
ポイントは以下の点です。

  • ロケハン(下見)のすすめ
  • オーロラを初期に見つける
  • 準備に焦らない
  • 三脚に重石を
  • 撮影中も焦らない
  • 試し撮りを何度もする
  • 木や地面や建物を入れる
  • 別の方向も見てる
  • 露出時間は臨機応変
  • 結露に注意(特に夏)
  • ロケハン(下見)のすすめ
    オーロラが出ていない時間を使って、周辺をいろいろ歩き、どんな撮影場所があるのか下見しておきましょう。
    普通の風景の撮影と違い、オーロラの出現する場所は毎回ランダム。「この周辺で撮りたいな」と思っても、希望の方向にオーロラが出ることは少ないので、どの方向に出ても対応できるように「ここなら(この風景を入れて)撮れそう」と言うポイントを、幾つも用意しておきましょう。

    もし到着直後にオーロラが出たら・・・?
    もう迷っている暇はありません。すぐに適当な場所を見つけて荷物を降ろし、全ての準備を整えて、試し撮りをはじめてください。

    ツアーで来ている場合は現地での利用案内などがあると思いますから、まずは案内を受けて下さい。焦る気持ちは分かりますが、ちゃんと受けておく事が結果的に時間短縮になります。
  • オーロラを初期に見つける
    オーロラがいきなりブレイクアップを始めることは滅多にありません。
    通常のオーロラは、光の弱いオーロラがまず現われて、だんだんと光の筋が大きくなって、そのあとにゆっくり動き出します。
    ですから、建物内で暖を取りつつ、その日のオーロラの第一発見者になるつもりで、小まめに外に出て空を眺めましょう。そして、「これはオーロラかな?」と思ったら、ガイドやリピーターの旅行者に聞いてみましょう。

    これは、外の環境に体を慣らす為にも有効ですし、暗い屋外に目を慣らすにも有効です。
    どちらも「準備に焦る」原因となります。
  • 準備に焦らない
    もし、「オーロラが出てきた」と誰かが建物に駆け込んできても、焦ってはいけません。
    焦れば焦るほど、準備に時間が掛かりますし、カメラ損傷の原因になります。
    また、準備に手を抜いてもいけません、凍傷、体調悪化、カメラ故障の原因になりますから、必ず全ての装備を整えてください。
    落ち着いて、焦らずに、急いで準備をして外に出て、オーロラを確認してください。
  • 三脚に重石を
    撮影場所で三脚を広げる場合、足場の確保はもちろんですが、それだけではなく、持ってきているリュックなどを三脚にかけて、重石とします。
    一回の撮影時間が長いため、風が強いと三脚が揺れて、写真がぶれることがあります。軽量の三脚を使っている場合ほど、足場の確保はしっかりしてください。
  • 撮影中も焦らない
    焦っているし、寒いし。カメラの秒数やアングルなどを設定するときに、ぶるぶる震えてしまうことがよくあります。とにかく焦らない。深呼吸しながら、設定している事を声に出しながら、カメラをいじってください。
  • 試し撮りを何度もする
    これが、カメラ初心者がデジタルカメラを使う最大の利点です。
    このおかげで、オーロラの写真撮影が昔に比べて10倍早く上達します。

    以前はフィルムを翌朝に現像に出して、やっと写真の出来を確認が出来ていましたが、デジタルカメラは撮影直後に「オーロラ写り」を確認できるので、露出時間の調整が非常に楽。
    同じ明るさのオーロラを、10秒、15秒、20秒と秒数を変えて撮影して、オーロラの「カメラ写り」を何度も確認してください。

    ただし、動きの激しいオーロラを撮影しても、画面が小さすぎて細かい写り具合は(拡大しても)確認しきれないので、過信は禁物です。
    でも、良い写真を撮るにはとにかく場数を踏むことです。何度も試し撮りをしてください。
  • 木や地面や建物を入れる
    カメラを真上に向けてオーロラを撮影すると、せっかくうまく撮影できても、オーロラの大きさが感じられる写真になりません。
    建物や森など、周囲の景色を入れて撮影すると、良い写真になります。
    ロケハンのときにそういう部分も考慮して、「良い撮影場所」を見つけてください。
  • 別の方向も見てる
    今、カメラを向けている方向が、これからも大きなオーロラが現われる方向とは限りません。
    オーロラの光る場所は常に変わるので、露出撮影中はカメラの向いていない方向の空もよく見回してみましょう。
    一方向のみに固執していると、反対側に大きなオーロラが出ているのに気がつかない時があります。
  • 露出時間は臨機応変
    肉眼で見えるオーロラの光と、カメラが捕らえるオーロラの光の強さは違います。
    カメラが良く捕らえてくれるオーロラを、常に狙いましょう。そして、カメラが捕らえるオーロラの明るさに、露出時間も合わせます。
    「肉眼でそれほど明るく見えないから、30秒露出で撮影したら、空が真緑の写真になった」、「暗い緑の筋状オーロラを試し撮りしたら、筋の上に赤いオーロラが写った」などと言うことはよくあります。
    撮影に慣れてきたら、露出時間を変えて、いろいろ試してください。
  • 結露に注意(特に夏)
    夏は撮影中でも、レンズに露が付いてくる夜もあるので、撮らないときは常に、ハンカチをカメラに被せておくなど、結露には十分注意してください。
    冬の場合、焦りながらレンズを覗いたりすると、自分の息で、カメラが結露することもあります。

アナログ一眼レフで撮影する

撮影方法も準備も、デジタル一眼レフカメラと同じです。
ただし、以下の留意点があります。

  • 露出時間が倍かかる
  • 防寒対策で防げる「フィルム切れ」
  • 試し撮りが不可
  • 露出時間が倍かかる
    デジタル一眼レフと比べると、フィルムカメラは同じオーロラを撮影するのに、倍の露出時間が必要になります。
    つまり、動きの激しいものを撮影する場合、デジタルカメラに劣ります。
  • 防寒対策で防げる「フィルム切れ」
    寒すぎると、フィルムが切れてしまう場合があります。
    でも、カメラの防寒対策をする事で、かなり防げます。
  • 試し撮りが不可
    デジタル一眼レフとの最大の相違がコレです。
    練習として星の撮影をして、どんな風に夜の空を写せるのか、旅行前に試しておくといいと思います。通常、星よりオーロラのほうが明るいです。

コンパクトデジタルカメラで撮影する

高性能のコンパクトデジカメが、初心者には一番お勧めです。
以下の留意点を参考にしてください。

  • 三脚はちゃんとしたものを使って
  • 難しい防寒対策
  • 電池の消耗は早い
    服の中でこまめに温め
  • 試し撮りは可能
  • ファインダー無しはつらいかも
  • 画質は一眼レフに劣る
  • 三脚はちゃんとしたものを使って
    カメラが小さくても、三脚はちゃんとしたものを用意するのが賢明です。
    そして、カメラが軽い分、風には弱いので、しっかりと重石を。
  • 難しい防寒対策
    コンパクトで、凹凸のないボディのカメラが多い分、引っ掛けられる場所がないので、防寒対策を施す余地が少ないです。
    参考に、以下が効果があると思われる、旅行者の防寒対策です。
    • 小まめに上着の内側にカメラをしまう
    • 水中撮影用のカバーを付ける
    • 専用のカメラ頭巾を作ってくる(マジックテープで止めてた)
    • 三脚に置いたカメラに、風除けに帽子を被せる
    • ホッカイロをべたべた貼っておく(-25℃以下では効果薄)
  • 電池の消耗は早い
    カメラ本体が小さい分、一眼レフに比べてカメラが冷えるのが早いです。
    服の中でカメラごと温めるなど、電池の消耗のほかに、レンズとCPUが凍らないようにしてください。
  • 試し撮りは可能
    これはデジタル一眼レフと一緒。
    とにかく、カメラに合った露出時間を早く見つけてください。
  • ファインダー無しはつらいかも
    これはデジタル一眼レフでも同じですが、カメラの液晶画面で構図を決めるのはとても難しいです(液晶ファインダも同様)。
    ですので、一部のカメラシリーズにある、「アナログファインダ無し」のカメラは、オーロラ撮影にはお勧めしません。
  • 画質は一眼レフに劣る
    カメラが小さいので、感光部分も小さいです。
    したがって、同じオーロラを撮っても、パソコン上で見た仕上がりは、デジタル一眼レフには劣ります。

デジタルビデオカメラで撮影する

正直なところ、現在はまだお勧めしていません。

デジタルビデオカメラも、どんどん性能が上がっています。
ですから、いつかは家庭用ビデオカメラでもオーロラが綺麗に撮れる時が来るでしょう。
現在でも、それなりにオーロラが写る場合はありますが、残念ながら何秒も光を集められる写真機にはとてもかないません。デジタルコンパクトカメラのほうが綺麗に撮れます。
また、撮れる機種と撮ない機種もあるようです。

この分野は、まだままプロ用機材の専門分野です。

昔の古いカメラを使って撮影する(手巻き式や二眼レフなど)

電池を使っていない古いカメラは、一枚ごとの撮影が手間ですし、撮影の露出時間も掛かります。
ですから、初心者の撮影にはまったく向きませんが、撮影条件が合えば良い写真が撮れます。
ですので、参考として留意点をまとめました

  • 電力切れがない
  • フィルム切れに注意
  • フィルムサイズの大きいものを
  • 撮影には条件が必要
  • 電力切れがない
    つまり、モータ駆動故障も置きません。
    下手なカメラより、寒さには強いです。
  • フィルム切れに注意
    上記の利点に変えて、フィルム切れの可能性があるので、ゆっくりフィルムは巻いてください。
    くれぐれも、フィルム枚数の数え間違いがないように。
  • フィルムサイズの大きいものを
    だんだん調達が難しくなっていると思いますが、通常のサイズではなく、大きなサイズのフィルムで撮影に成功すれば、デジタル一眼に負けない写真になります。
  • 撮影には条件が必要
    撮影に時間と手間が掛かるので、ブレイクアップだけでなく、動きあるオーロラの撮影にも向きません。綺麗に撮るには、
    • 動きが少なく
    • 強い発色
      のオーロラを狙うことが条件になります。

最後に

以上、各カメラでの撮影方法を紹介しましたが・・・、

ここで紹介した撮影方法は、「カメラを使うことが好きな人が、始めてオーロラを撮影するために、何を準備したらよいか、どのようにに撮影したらよいか」を主眼にしてまとめてあります。

オーロラの撮影方法は、プロの写真家ごとに撮影方法が違います。主張することも違います。
これは、写真家の「撮影スタイル」と「オーロラの何に重点を置いているか」で変わってきますので、私がここに書いていることとかなり違う撮影方法を書いている写真家もいると思います。

「どれが正しい」というのはありませんので、「この撮影方法が自分には合っている」と思う撮影方法を試してみてください。

うまく写真が撮れたら、ぜひ写真を送ってください。
お待ちしています。

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